Schomaker(ショーマッカー)について

なぜドイツパンは酸っぱいのか?なぜ健康に良いのか?
健康思考が高まる今、ドイツパンはこの先大きな需要があるのでは???
あれこれ考えるうちに
「本場のドイツパンを勉強したい」 
「よし、ドイツへ行こう!」
当時25歳。
それまでフランスパンを中心とした東京のパン屋に勤務していましたが、
当時から私は消費者の健康を考えたパンが少ないこと、特にアレルギーを持った人が食べることの出来るパンが少ないことに注目していました。
単身ドイツに渡った私を研修生として快く受け入れてくれたのが
オーナーであり、マイスターの資格を持つAndreas Schomaker(ショーマッカー)です。

研修中は、日本とドイツの作業行程、作業内容の違いに驚きの連続でした。
見た目が重要視され、繊細さが求められる日本のパン屋に比べ、ドイツは力、スピード、数が求められます。
決まった労働時間内でいかに効率良くパンを焼き上げるかが重要視されていました。


専門的な話になりますが、パン生地を丸める時の技術が日本と逆だったことに研修開始当初ずいぶん悩まされました。
「押し丸め」か「引き丸め」か・・・この技術を習得した時、ようやく仕事が楽しいと思えるようになりました。
見て学ぶ、数をこなして学ぶ。
満足に言葉が通じなくても仕事が出来れば認められる。
職人気質の高いドイツでの仕事はとてもやり甲斐のあるものでした。


500 種類を超えると言われるドイツパン全てを学ぶことはできませんでしたが、マイスターが薦めてくれたドイツ伝統パンの製法、レシピ、そして技術を勉強できたことで自信を持って帰国することが出来ました。